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 ●杭州の住宅事情

中国(杭州)の街中には、「小区」と呼ばれる住宅団地(マンション)があり、皆、その一室を借りて、或いは一室を買って住んでいます。

浙江大学隣の「求是村」。左奥にそびえるのは高級マンションの「緑園」。家賃は10倍ほど違うのでは。

一戸建ては、都市周辺部や田舎の方で見られますが、都市部にはほとんどありません。

中国人の住まいの基本は、2DK(二室一庁)で、これに家族で住むか、あるいは、若い人たちは何人かでシェアするのが普通です。 2人でシェアすることもあれば、3人、4人ということもあります。

 

 

 

 ●アパート家賃の相場

アパートの家賃は、ピンからキリです。 昨年暮れに相場を調べようと、ネットで検索したのですが、下は数百元から上は1万元以上までと大きな開きがあります。

調べた範囲では、2DK(二室一庁)の平均が1300元ほど。1千元から2千元の物件が最も多いようです。

ただ、日本人が満足できるレベルになると、値段も跳ね上がりますので、予算がどのくらいあり、どの程度の内装・設備で妥協できるかで、物件を決定することになります。

留学生であれば、留学生宿舎が月に1500元ほどなので、友人2人で千から2千元程度のアパートを借りてシェアすれば、部屋もより広く、リーズナブルです。

駐在員の方は、日本並みの水準ということで、5千元から1万数千元程度の物件が多いようです。

 

 

 ●アパートの特徴

杭州には、上海のように外国人向けの物件が特別にあるわけでもありません。

まずは杭州のアパートの基本知識を説明します。

 

 1. 部屋は大家さんから直接借りる

賃貸に出ている部屋でも、それは大抵個人が購入した私物です。 そのため、マンション一棟にオーナーが一人ということはほとんど無く、それぞれの部屋で大家さんが異なります。仲介業者を入れても、下見の時や契約時には大家さんが登場し、借り主と大家間の契約となります。


 2. 隣は全く違う間取り

マンションを購入したときは、内装・設備は何も無く、ただのコンクリートのスペースです。 それをオーナーが自分の好みの内装を施します。 そのため、同じマンションであっても、一軒一軒部屋の中が異なり、そのあまりの違い驚くほどです。


 3. 管理会社でマンションの快適さがかわる

これは日本でも同じことですが、その差が大きいです。


 4. 家賃は交渉で決まる

家賃は大家さんの胸先三寸で決まります。 同じマンションにあって、部屋の位置や内装が明らかに良い方の部屋が家賃は安いこともあります。 

最初に提示された家賃を鵜呑みにせず、交渉して安くすることができます。 公共料金を含めてもらうことも可能です。


 5. 家具をどれだけ入れてもらえるかも交渉で決まる

家賃はそのままで、家具を増やしてもらったり、その逆に家具を入れてもらわない代わりに家賃を安くするなど、交渉の余地がかなりあります。(家賃が安い場合はこの限りではありません)


 6. 日本人だと喜んで貸してくれることもある

外国人ということで、相場よりかなり高く家賃をふっかけられることもあります。 しかし、逆に「日本人は綺麗に使ってくれるから」という理由で安く貸してくれることも有ります。 大家さんとの関係は良好であるにこしたことは無いので、相手が日本人を喜んでくれる人だと、のちのち楽です。


 7. 電気給湯器が一般的

給湯は各部屋の電気給湯器が主流です。 そのため、その家での給湯力はその給湯器の能力次第ということになり、容量の小さな給湯器だと、一旦使い終わると、次にお湯が使えるようになるまで待たなければいけなくなり、かなり不便です。

予想しているお湯の使用量が日本の一般家庭とでは大きく異なるため、50リットル前後のものが主流で、日本人にはかなり不満な状況です。

ガス給湯器は、あまり普及しておらず、使用量により課金される中央給湯式のマンションも出てきましたが、この1,2年にできた高級マンションに限られます。


 8. 8階建て以上でないとエレベーターは無い

建築基準で8階建て以上だとエレベーターの設置が義務になっています。そのため、7階までの建物はほとんどエレベーターがありません。

 

 9. 開発業者と仲介業者とは別

中国(杭州)では、開発業者がマンションを建設後、販売し、購入した大家が直接賃貸に出すことができ、その時に大家が知り合いに貸すか、あるいは仲介不動産業者に仲介を委託します。従って、マンション一棟全てに同じ一つの仲介業者が入っているわけではなく、数十から百以上の仲介業者が存在します。

こだわって探す場合は、より多くの不動産業者とコンタクトを取る必要があります。

 

 10.安全はお金で買うもの

外国ということで安全面が心配になります。金持ちは標的になりやすいわけですが、ここ杭州でも高級マンションに住む事業家や高級幹部がおり、そういう人たちは安全面にも非常に気をつかっています。マンション敷地全体の警備が厳しいことや、部屋の他に建物の入り口にもロックがあるなど、一般的に家賃が上がるほどセキュリティも高いと言えます。

 

 

アパートの探し方

 1.直接交渉

さて、これだけの知識を詰め込んだ後、実際にどうやって住居を探すかです。すでにインターネット上に、アパート・マンションの仲介のサイトがあります。これらのサイトで自分が希望する物件をマンション名で辺りをつけます。
実際にそのマンションを訪れてみて、立地や管理の程度、周囲の環境、交通の便を確認します。実際に部屋を見てみて、希望との相違を確認します。気に入ったら家賃交渉。仲介業者を入れずに、契約することができますが、全くの自己責任になります。

 

 2.不動産屋の仲介

直接不動産屋で、仲介してもらうことももちろん可能です。 

どのあたりの場所か、部屋のタイプ(二室一庁、三室一庁)、家賃、設備など条件を伝えると、いくつか物件をピックアップしてくれます。 その後、不動産屋の方で家主と連絡を取り、下見に行く訳です。

気に入った物件があるまで紹介を続けてくれますので、じっくり見て下さい。 これぞと思う物件があれば、大家と家賃や内装の修繕等の交渉をはじめます。不動産屋の手数料は、家賃の半分程度です。

 

まだまだ日本人が満足できる物件は少ないのが現状です。 どこで折り合いをつけるか、見極めながらがんばって良いお家を見つけてください。

 

(竹林・編集室)

 

 

 

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