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中国ネット事情

5 網恋-恋愛ネットワーク21 

 

ネット上の友人を“網友”(ワンヨウ)と呼ぶ。 “網友”関係から、恋愛関係に発展すれば、その恋愛は“網恋”(wang3 lian4)と呼ばれる。 ネット恋愛である。 出会い系サイトや前回で紹介したチャット等で知り合い、ネットを舞台に展開する恋愛はこのように言われる。

私が以前日本語教師のアルバイトをしていたとき、生徒に“網恋”中の女性がいた。 相手とは一度も会った事がないらしいが、毎日のように連絡を取り合っているという。 2月14日に、初めて会う、ロマンチックでしょう、と眼をきらきらさせて語っていた。

私は杭州の友人に、“網恋”についてどう思うか聞いてみた。 彼女の自身にその経験はないらしいが、彼女の友人のうち、2人がネットで知り合った男性と結婚したという。彼女自身、網恋には賛成しているようだった。

「“網恋”はあり得ると信じている。 なぜなら、ネットといっても、やはりある程度個人の本当の姿が現れていると思うから。 もちろん個人個人を見なきゃいけないけど。たとえば私なら、普段は静かな人だけど、でもネット上では、自分の活発な一面を表現することができるし、誰も私を子供っぽいとか言わない。」

彼女はこのように言った。 実際、そんな風に文字で本当の自分を見せることができるのかどうか、わからないけれど、私自身も文字の力を借りて(中国語で)普段言えないことがチャット上で言えたりするのも事実だ。 だからこそ嘘も言えてしまうのだが…。

別の友人は、“網恋”なんてありえない、虚構の世界の話だ、と一刀両断していた。 しかし“網恋”は確実に存在している。 最近の都市快報(浙江省地方紙)のニュースで、成都で日本人女性と中国人男性の“網恋”が成就し、その結婚式の模様が紹介されていた。“網恋”は国境をも超えているようだ。

一方で、“網恋”を理解できない親と“網恋”中の子供の確執が社会問題となっている様子や、“網恋”を利用した詐欺などの犯罪も新聞から伺うことができる。 網恋について調べているとちょっと話題になったというこんな日記を見つけた。

“在世界的中心呼喚愛”

中国語を勉強している人なら、すぐにピンとくるだろうが、そのタイトルを訳せば、“世界の中心で愛をさけぶ”。 著者は自身の“網恋”をインターネット上で綴り、大きな反響を得た。 この著者は次のように語っている。 “ネットは小さな社会よ、でもマスコミがネットの悪い面ばかり報道することが多いでしょ。 多くの真実が、ネットの虚構性によって、嘘だとされてしまっているのよ”

最終回は、そんなネット上で真実を語って人気を集めた日記を取り上げる。

 

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