●中国ネット事情 4 ネット上の追星族
中国のネットにある日本関連のサイトは、尖閣諸島問題や靖国問題などで日本を誹謗中傷するような反日サイトばかりでは決してない。 多くの日流(日本の流行)や日本の“明星”(スター)を追いかける中国人達が、自分たちの好きな芸能人や歌手への愛を真剣に語っている。 浜崎あゆみ、倉木麻衣や、ジャニーズ系のアイドル、バンド等々、彼ら日本の“明星”への愛は海を越えたネット上の“追星族”(追っかけ)、レベルである。
そんな“追星族”の情報収集能力は、ほんとうに目を見張るものがある。 私は昔からラルクアンシエル(中国語で彩虹)のファンなのだが、中国でも“彩虹”は大人気だ。 試しに“彩虹”と中国語版Google等検索サイトに入力検索すれば、中国の私設ファンサイトがたくさん出てくる。 コンテンツの情報量も半端ではない。 そんな“虹迷”(ラルクファン)の情報源は、日本の“官方”(公式)サイトだけでなく、台湾や香港の私設ファンサイトであったり、韓国のサイト(韓国でもラルクは結構人気があるらしい)であったりする。 インターネットを駆使して情報を交換していることがよくわかる。 ラルクが出演した日本のTV音楽番組は、次の日には掲示板にアップロードされていて、誰もが簡単にダウンロードし、見ることができるようになっている。 その映像のアップ先に韓国語が書かれていることも少なくない。
このようにラルクの情報は、ネットを通して中国人の手元へと運ばれている。 私は中国にいながら、ラルクが出演する番組を見てしまったことが何度もある。 中国人の熱心なファンに、ラルクの情報を教えてもらうことさえあった。 またラルクだけなく、時に私さえ知らない日本のマイナーなバンドについて質問されて、こちらがたじろぐこともあった。 まさにネットを駆使した、新しいスタイルの追っかけである。
一方で、私の同居人は韓国人のある俳優が大好きだ。 毎日ネットで私設ファンサイト等とにらめっこして、情報収集している。 最近日本で韓国がブームであることも当然知っており、どこから仕入れた情報なのか、日本の雑誌で彼が表紙を飾ることを知り、私に購入するように言ってきた。 日本では今さらブームになったような“韓流”だが、中国では“韓流”も“日流”もどちらも大きなムーブメントして歴史は長い。 そしてそれを支えるのが、ネットである。
第一回でも述べたように“非常に便利”な中国のネット環境は、国境をもろともせず、同じ時間軸で各国の音楽や映像を楽しむことを可能にする。 “冬季恋愛歌”(冬のソナタ)は、中国(台湾・ホンコン)では随分前に流行していた。 私自身、日本でブームになる前から、既に知っていたのもそのせいである。
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