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●中国ネット事情
1 覗いてみよう、中国ネット社会
この国は約7950万人という世界第2位のネット人口を持つ。都会にいると、中国のネット社会が日本より先を言っているような、そんな気さえする。 実際総人口あたりの普及率は遠く日本に及ばないのだが、都心部では、誰もがネットを楽しめる状況が整っている。 まず、日本の実家にいる私のようにモデムでネットをしている人がいない。 "寛帯"(ADSL等ブロードバンド)を取り付けるのに、工事に少なくとも一週間はかかる日本と違って、なんと一日で高速回線が使えるようになってしまう。 びっくりするぐらいの手軽さである。 しかも費用は年間契約、工事費込みで約1万円程度、一年間使い放題でこの値段なのだ。
街中には至る所で"網[口巴]"(wang3ba1)という2文字を掲げた店を見かける。 "網"とはネットワーク、"[口巴]"とはバーのこと。 つまり日本で言うネットカフェ、のことである。 日本以上にネットカフェを見かけるのは、まだ家庭にまでパソコンが普及していない実情もあるのだろう。 そんな"網[口巴]"の中へ足を踏み入れると、オンラインゲームに熱中して、大声を上げたり、ヘッドホンをして黙々と画面に向かっている若者を多く見ることができる。 私も暗く締め切られたこの場所に、何度か訪れたことがあるが、そのけたたましさとタバコ臭さから長時間いることはできなかった。 居心地は至極悪い。 閉め切っているため空気は悪く、SARS時にはその環境の悪さから、営業中止に追い込まれたほどだ。 中国人の中にもこんな"網[口巴]"に嫌悪感を覚える人間は少なくないらしいが、それでも家にパソコンのない若者は、その手軽さ(一時間2元程度)から何時間もここでオンラインゲームに熱中している。 ちなみに"網[口巴]"は、"病毒"(ウイルス)の発生源の1つとしても、槍玉にあがっている。
日本以上に中国のネット社会が発展しているような気がするのは、このようなネット環境の充実と手軽さもあるが、それ以上にネット自身が、日本以上に便利で生活に浸透している側面を持っているからだろう。 次回で紹介するチャットにしろ、映画や音楽など無料で見聞きできるコンテンツ(著作権の問題はお構いなし)にしろ、便利さ、おもしろさは日本の数倍である。 中国人の友人(♂)に"日本のAV(アダルトビデオ)はいい。韓国のも見たが、日本の方がいい"と熱く語られてしまった。 そんな映像さえ、簡単に手に入る。
様々な形で、たくさんの中国人が活用しているネット。 中国のホームページをネットサーフィンしていると、普段とはひと味違った中国が見えてくる。 今回の連載では、そんな中国人のネット事情について、つらつら述べていこうと思う。
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