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●中国人女性と恋愛事情
4 どこでもいちゃつくカップル
去年の春、私は大学内の運動場でジョギングをしていた。 まだ暗くなる前、夕方頃の話である。 私はジョギングをしながら、衝撃的なものを見てしまった。 それは、グランドのど真ん中で、抱き合い、キスをするカップル… 「グ、グラウンドだぞ?」 そんな私やその他ジョギングをする人の視線なんて、目にも入らぬようで、まさに二人の世界を構築していた。 グランドという開放的な空間がそうさせるのか、なんなのか…。 また別の日には、それぞれの自転車に乗って、手を繋ぎながら自転車を走らせ続けるカップルも見た。 その手を繋ぎながら漕ぐという技術に少し感動もしながら、同時に間をすり抜けたい気分にかられたが、それはやめた。
これだけではない。 中国に来たことがある人は気付いたかもしれないが、中国人カップルは結構どこでもいちゃついており、人の目をはばからず二人の世界を作っている。 特に、バス停では別れを惜しむカップルが、離れがたいという風に抱き合っていたりする。 ある日新聞には、バスでキスをする高校生カップルを見て驚いた中年女性の投稿が載っていた。 なぜか? いちゃつける空間が外しかないからだ。 中国人は一般的に、結婚するまで親と同居している人が多い。 家もそれほど大きいわけではない。 仕事を始めても、安い給料では一人暮らしができない。 大学で親元を離れて、当地で仕事を始めても、シェアが一般的だ。
大学生に関して言えば、その多くが寮暮らしである。 日本では寮でも一人部屋が基本であるし、一人暮らしの学生が多いけれど、中国の場合一人暮らしは稀である。 ほとんどが寮暮らしで、8人部屋、4人部屋なんて当たり前で、もちろん男女別々だ。 そうなると一人暮らしの日本の大学生のように、相手の家に入り浸り、半同棲・同棲生活なんてできるわけがない。 学生にはお金がないのが一般的だから、いちゃつく場所は、外、公共の場所に限られてしまう。 広州の友人によれば、広州の夜の公園は、カップルでいっぱいになってしまうらしい。 その他都市の公園も例外ではないだろう。 まして社会主義国家には、時間単位で止まれる一般のホテルはあっても、日本のような"愛情旅館"(ラブホテル)なんてものは存在しない。
こういう環境面での問題以前に、日本と同じように、若者の間で道徳概念が揺らいできているのも要因にあると思うが…。
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